2024年新年の見通し
LSEDの見通し☟
London Stock Exchange Group plcは、英国のロンドン市に本社を置く、英国を拠点とする証券取引所および金融情報会社です。
ポイント
- 今年の米企業収益は、インフレの落ち着きや金利低下により改善すると期待されているが、景気の先行きに対する懸念が存在している。
- LSEGによる市場予想によれば、S&P総合500企業の増益率は2023年の見通しを上回り、11.1%になる見込み。
- 気がかりなのは、S&P総合500企業の株価収益率(PER)が19.8倍で、長期平均よりも高いこと。
- ウェルズ・ファーゴの市場ストラテジストは、企業収益の強い伸びが必要であり、金利上昇の影響が残る可能性があると指摘。
- LSEGのデータによれば、2023年第4四半期と今年第1四半期のS&P総合500企業の増益率予想が下方修正されている。
- 企業の第4四半期業績発表後には、見通しがさらに弱含む可能性があるとされている。
- 市場関係者は、物価上昇の鈍化やハイテク株以外の銘柄の業績回復、米連邦準備理事会のハト派姿勢によるドル下落が収益環境にプラスに働くと主張。
- ただし、米経済のソフトランディングが確実に実現するかはまだ不透明で、楽観論の前提に対する警告も存在。