2024年 日本株の見通し一覧
マネックス証券 広木さん
- 米国の利上げ打ち止め・米国景気はソフトランディング。
- 相場サイクルとしては「逆業績相場」と「金融相場」が同時進行するイメージ。
- 日本の景気は①マイルドなインフレの定着、②インバウンド、③経済対策、④円安の持続等で緩やかな成長維持。
- 日銀の緩和策修正はむしろデフレ脱却=金融政策正常化とポジティブに受け止められるだろう。
- 今期の業績は15%増益で着地。来期は前半2%、後半7%増益がコンセンサスに。PERは16倍台半ばに上昇、日経平均は2024年年末に4万2000円を予想。
野村證券 池田雄之輔氏ら
- 日本経済のデフレ脱却に向けた動きや企業ガバナンスの改善、アジアでのリスク分散手段としての魅力の高まりといった日本株の強さは変わらない
- 春闘での再度のデフレ脱却期待の高まり、政府が6月に実施予定の5兆円の定額減税・給付金による一定の消費押し上げなどで24年前半に騰勢を強めそう
- 半面、年後半は日銀の政策正常化や円高定着などで上値が重くなりそうだ
- 24年12月末の日経平均は3万8000円と予想
ゴールドマン・サックス
- 24年は日本株にとって転機の年となる見込みで、強気のスタンスを維持
- 外国人投資家や事業法人からの資金流入継続や個人投資家の買い越し転換を前提とし、精密機器や機械、小売など高PBR(株価純資産倍率)・高クオリティーのグロースセクターに加え、自動車や情報・通信、サービスなどコーポレートガバナンス改革の進展で価値向上が期待できるセクターのオーバーウエートを推奨
- 1月の新NISA(少額投資非課税制度)導入が成功すれば、個人の参加拡大などを背景として中小型グロース株への注目が高まる可能性がある
- 投資家の関心は下期に日銀の金融政策正常化やリフレトレードに戻りそうだ
- 東証株価指数(TOPIX)は24年末までに2650に到達するだろう
モルガンスタンレー
- 日本のリフレーションやROE改善は長期的なポジティブ要因で、グローバル株式で日本株を選好する
- 力強い経済成長やコーポレートガバナンスの追い風を受けるTOPIXは長期的なブルマーケットにある
- 海外投資家の資金流入拡大やアンダーウエートからオーバーウエートへのシフトなど新たな追い風要因も浮上
- ただ、予想以上の日銀金融政策変更や予想を下回る世界経済成長などにより、円相場が弊社予想よりも上昇することがリスク
- 24年末のTOPIX見通しは2600