億り人投資家32人に聞いたおすすめ書籍

ランキング

第一位

ピーター・リンチは、株式投資界の伝説とも称される全米NO.1ファンドマネジャーです。彼は1977年から1990年の13年間、アメリカの株式市場が不況に見舞われていた時期に、2000万ドルだったマゼラン・ファンドを驚異的な成果を収める140億ドルのファンドに育て上げました。

この書籍は、リンチがファンドマネジャーの職を退いた直後の1989年に発表された『ONE UP ON WALL STREET』の日本語訳です。その後、1990年に日本でも出版され、2000年には「ミレニアム版への序章」が追加されて再出版されました。序章では、「アマチュアの強み」と題された内容が述べられており、本書はリンチが個人投資家に向けて基礎知識と勇気を与えるために執筆されたものです。リンチは成功の秘訣を率直に語りつつ、プロが買う株や市場の噂に惑わされず、アマチュアの優位性を最大限に活かした投資法を提唱しています。

リンチは驚くべきことに、「ピーター・リンチや他のプロが買っている株は無視しろ」と述べています。また、「株で利益を上げるためには、株式市場全体の予測は必要ない」とも主張しており、その理由を明快に説明しています。さらに、リンチは投資対象についても、単純で退屈な名前の事業が好ましいとし、成功する投資家が遺伝や環境のせいにすることに対してもユーモアを交えながら言及しています。

本書は「投資を始める前に」「有望株の探し方」「長期的視野」という3部構成で、投資判断に役立つ数字の解説や株式の分類に基づく動向の把握方法、情報収集のポイント、ポートフォリオの構築、売買タイミングなど、投資の基礎から実践的な内容まで幅広くカバーしています。

ただし、本書はアメリカ市場に基づいており、そのまま日本市場に適用することはできません。

第二位

「投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識」というハワード・マークス著、貫井佳子訳の本は、2012年に出版されました。

この本は、著者自身の投資哲学の声明文であり、「これまでに触れたことのない投資に関するアイデアや思考方法」を読者に伝えることを目指しています。

本書では、投資リスクを限定する方法、コンセンサスとは異なる視点を持つ理由、市場が不振の時に損失を最小限に抑える方法、逆張りの考え方による絶好の投資機会の見つけ方、非効率な市場でミスプライシングが起こる場所の見つけ方、市場リターンを上回る成功する投資を達成する方法など、重要な投資哲学が紹介されています。

この本は、投資界の巨人であるバフェットからも絶賛されています。バフェットは著者に対し、「君が本を書くなら、必ず推薦文を寄せる」と言っていたほどです。実際、バークシャー・ハザウェイの株主総会で本書が配布されるほど気に入られたとのことです。

本書は、成功した投資家が教えるノウハウ本ではなく、むしろ投資の難しさを強調しています。しかし、著者自身が40年以上にわたり市場で勝ち続けてきた経験と哲学に基づいて書かれた本書は、古典となる名言で溢れています。市場の見方やリスクの捉え方、逆張りの思考法、ミスプライシングが起こる非効率市場の見つけ方など、根本的で重要な投資哲学が一冊に凝縮されています。

著者のハワード・マークスは、オークツリー・キャピタルの創業者であり、約800億ドル(約6.2兆円)の運用資産を持つ巨大ファンドを運用しています。彼は高利回り債と不良債権への投資を得意とする著名な投資家です。

第三位

「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」という本は、2002年に出版されたロングセラーであり、10年以上もの間、絶えず読み継がれています。

この稀有な1冊では、伝説的な投資家であるウォーレン・バフェットの投資手法が明かされています。豊富なケーススタディを通じて、カリスマが実践する投資のノウハウが読者に身につきます。

本書の内容は、基礎編と応用編に分かれています。基礎編では、バフェットの銘柄選択に焦点が当てられています。市場からの永遠の贈り物である短期指向や悪材料現象、バフェットが重視する優良企業、コモディティ型企業の避け方、消費者独占型企業の特徴や見分け方、絶好の買い場が訪れるケースなどが詳細に解説されています。

応用編では、バフェットの方程式に焦点が当てられています。安値での購入の重要性、安定した利益成長、投資収益率の鍵となる買値、企業の実力を示す利益成長率、国債利回り以下ではないと投資とは言えないこと、バフェットが高ROE企業を好む理由、期待収益率の水準での投資判断、自社株買戻しの効果、経営陣の投資能力評価などが詳しく解説されています。

さらに、インターネット時代のアービトラージ戦略やバフェット流投資のためのワークシート、3つのケーススタディなども含まれています。

この本は、ウォーレン・バフェットの投資哲学と成功の秘訣を学ぶための貴重な資料であり、バフェットの投資手法を理解し、億万長者を目指す投資家にとって必読の書です。

第四位

「賢明なる投資家」という本は、待望の「改訂第4版」がついに日本に完全翻訳されました。

この書籍は、ウォーレン・バフェットが師と仰ぎ、尊敬したベンジャミン・グレアムが残した「バリュー投資」の最高傑作です。株式と債券の配分方法や、他の投資家が見逃す「魅力のない二流企業株」や「割安株」の見つけ方など、貴重な知識が伝授されています。

この書籍では、場中や明日、1カ月後の値動きに一喜一憂することなく、着実な投資法が紹介されています。原書はアメリカでも長く売れ続けており、古典的名著として高く評価されています。数十年前から時代遅れだと言われ続けながらも、その中には普遍的な真理が秘められており、人々にとって必要不可欠な書物として広く支持されてきました。

現在のITバブルの崩壊後、バリュー投資を学びたいと願う方々にとって、「賢明なる投資家」はウォーレン・バフェットの著書と並んで、まさに「投資家の教科書」としておすすめの一冊です。この本を通じて、バリュー投資の原則と理論を習得し、確かな投資の基盤を築いてください。

第五位

「株式投資の未来〜永続する会社が本当の利益をもたらす」は、ジェレミー・シーゲルと瑞穂のりこの共著で、2005年11月23日に出版された書籍です。この本は、株式投資の常識を覆し、銘柄選択における真の価値を提案しています。急成長する企業ではなく、長期的に成功し続ける企業が本当の利益をもたらすのだという考え方が示されています。

本書では、成長株投資や割安株投資の誤りを指摘し、ウォーレン・バフェットのバリュー投資手法の正しさを膨大な市場データをもとに立証しています。また、前著『Stocks for the Long Run』の結論を更に深掘りし、市場平均を上回るリターンをもたらす銘柄を見つけ出す方法を具体的に紹介しています。どの銘柄にどのように資金を配分すれば、長期的に資産を積み上げることができるのか、そのための戦略が詳細に解説されています。

この書籍は全米でベストセラーとなっており、投資家にとって必読の一冊とされています。将来の株式投資を見据え、永続する企業に注目し、本当の利益を得るための新たな教科書として位置づけられています。

第五位

「ピーター・リンチの株で勝つ[新版]」の続編が登場!初版で6万部以上を売り上げた処女作に続く待望の第二弾です!この書籍は、リンチ自身が13年間にわたって運用資産を777倍に成長させた投資術を自身の目で分析し、勝つための戦略としてまとめられた逸品です。

第一作のコンセプトである「アマチュアでもプロに勝てる」というテーマを踏襲しながら、投資の理論を中心に構成されています。本書は、前著に続く新訳版として復活し、さらに新たな情報も加えられています。読者の最も興味のある点である「ピーター・リンチがどのように資産を増やしていったのか」という疑問に答える内容となっています。

本書では明かされていますが、リンチは銘柄を選ぶ際に必ず「なぜこの株を買ったのか」というメモを残していました。実際に15000銘柄を売買する度にメモを取っていたのです!13年間の現役生活を終え、これまでのメモをすべて集約し、1800万ドルを140億ドルに増やした「勝つための法則」がこの一冊に凝縮されています。

著者の活動時期は80年代を中心にしていますが、その投資戦略は今でも有効です。「割安だからといって、よく調べもしない会社に投資するな」とか、「投資する会社を90秒で説明できないようなら買うな」といった具体的なアドバイスが書かれています。また、業績が上向いている会社の最強のライバル会社を買うといった戦略も紹介されています。小型成長株や循環株と保守的な銘柄を組み合わせて市場の上げ下げをコントロールする方法も学ぶことができます。

この書籍は成功談だけでなく、著者の失敗談や後悔した点なども包み隠さず語られています。リンチの豪快な負けから得られた反省点も読みどころの一つです。

Stop generating

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です