日経3万到達❗️日本経済について深掘り❗️

1ー3月期GDP 5/17発表をまとめてみました!

1-3月期GDPでは、輸出が成長の足を引っ張ったものの、民間内需が前期比年率で3 %を上回る高成長となった。4-6月期も内需主導の堅調な成長が続くと予想。〔モルスタ〕

1-3月期の内需は高成長: 1-3月期GDP 一次速報( 5月17日公表)の実質GDP成長率は、前期比年率 + 1.6とモルスタ予想(同+ 1.3% )に近い数字だった。

世界経済の減速を背景に輸出は6四半期振りに前期比で大きなマイナスとなり成長の足を引っ張ったものの、民間内需の成長率は、経済再開を背景に前期比年率+ 3.1 (前期比+ 0.8 % )と極めて高い伸び率となった。また、国内のインフレと交易条件の改善で、名目GDPの成長率が前期比年率+ 7.1%と高い伸びとなった。

交易条件とは

補足:交易条件とは輸出価格を輸入価格で割った相対価格のこと。輸出財1単位で購入できる輸入財の量とも解釈できる。

耐久財消費、インバウンドが好調

耐久財消費が復調、インバウンド消費も回復続く。家計消費の形態別内訳を見ると、サービスで堅調な回復が続いたほか、耐久財が3四半期連続で前期比増加、伸び率が加速した。商業動態調査で自動車販売が好調だった姿と整合的だった。非耐久財にも復調の兆しが出ているが、半耐久財は減少が続いている。海外からの観光客によるインバウンド消費を含む「非居住者家計の国内での直接購入」は、名目の年率換算で4兆円近くまで戻ってきている(四半期のピークは2019年4ー6月期の年率4.8兆円)。

耐久財、非耐久財とは?

耐久財とは、何度でも使用でき、使用期間も長い有形の製品。 例えば、自動車、家電製品、コンピュータ、衣料品など。 非耐久財と比べて耐久財は、一般に製品1個当たりの価格が高く、販売個数は少ない。

非耐久消費財とは 使用期間が1年未満で比較的価格は低い商品のこと。 食料品、化粧品、飲料、洗剤、服、トイレットペーパーなどがある。

民間設備投資は?

10ー12月期は民間設備投資が3期振りに前期比減少に転じたが、1ー3月期は再び増加に転じており、海外経済が減速する中にあっても、民間設備投資の増加基調は続いている印象。コロナ下で多くの企業は設備投資を先送りしたためペントアップ需要が溜まっており、デジタル化や省力化の必要性と相俟って、2023年の設備投資は堅調な伸びが続くと見ている。公的固定資本形成も4四半期連続の増加で、補正予算の執行がようやく進んできた印象を受ける。

ペントアップ需要とは

景気後退期に購買行動を一時的に控えていた消費者の需要が、景気回復期に一気に回復すること。「繰越需要」、「ペントアップデマンド」とも言われる。景気後退期における消費者の需要は消滅しているわけではなく、積み上げられ、繰り越される部分が潜在的に存在しており、景気回復とともに表面化することで一時的に需要が拡大する現象のこと。

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